2012 Goodwood Festival of Speed - LOTUS F1 FILE 02
			
			2012年のGoodwood Festival of Speed に集った歴代ロータスF1マシーンをご紹介していくLOTUS F1 FILE。第2回目となる今回は、チーム・ロータスとして初のミドシップF1マシーンとなったタイプ18です。
			LOTUS 18
			
			スターリング・モスがドライブする18/376。
当時モスは「暑いから」という理由でサイドパネルを外してモナコを走った。
			1958年、チーム・ロータスはタイプ12の改良版であるタイプ16を投入。フランク・コスティンの手による流麗なボディをもつ16は数度の入賞を果たすなど、随所に速さをみせるものの、時代の趨勢はクーパーが1957年にF1界に持ち込んだミドシップ・レイアウトに移行しつつあった。
			1960年、ロータスはマイケル・コスティン設計による鋼管スペースフレームをもつ、初のミドシップマシン18を発表する。シンプルかつ軽量に作られた18は、まず1000ccのFJバージョンが59年のBRSCCボクシングデイ・レースでデビュー。2.5リッターのF1バージョンは60年のアルゼンチンGPでデビューした。
			イネス・アイルランドと新たにチーム・ロータスに加入したジョン・サーティースのドライブした18はシーズン序盤から快走。プライベートのロブ・ウォーカー・チームから参戦していたスターリング・モスもシーズン途中でクーパーから18に乗り換え、モナコGPでは遂にロータスに初のGP優勝をもたらす。
			さらにモスはUS GPでも優勝しランキング3位に。またポルトガルGPではサーティースが初のポールポジションを獲得、シーズン途中で新たにワークス入りした新人ジム・クラークが3位入賞を果たすなど、チーム・ロータスはこの18で一気にトップチームへと登り詰めた。
			
			グッドウッドで18をドライブするジョン・サーティース。
			●LOTUS 18 Specification
 ・生産台数:31台(FJ版は120台)
 ・エンジン:コヴェントリークライマックスFPF
 ・排気量/形式:2495cc 直列4気筒 DOHC
 ・最高出力:237bhp
			
			Team Lotus - The Formula 1 Cars Book CTL FESTIVAL EDITION